スーツの良し悪しはスーツフィッターの技術と知識に比例します。
1.サイズが自身の体型に合っているのか?
2.デザイン
3.生地
サイズ
サイズはカッコ良く見せる為に最も重要だと私は考えています。
デザインが良くて、生地が高級な物でもサイズが体に合ってないと全てが台無しになってしまうと言っても過言ではありません。
ですから身体サイズに合った物を着する事が必要となります。
以下に重要なポイントを書いていこうと思います。
JKB(ジャケットバスト)
もっとも重要なポイントはバストサイズです。
バスト実寸にどのくらいのゆとりを持たせるのか?が見た目と着心地に影響していきます。
お客様が好む着用感をヒアリングしていきます。
・タイトフィット
・ジャストフィット
・ルーズフィット
となります。
肩幅
ジャケットは肩で着ると言われるくらい肩幅はとても重要なポイントです。
小さ過ぎたり、逆に大き過ぎたりするのは良い着こなしとは言えないですね。
肩幅が小さ過ぎると窮屈な感じになります。逆に大き過ぎると腕の稼働範囲が狭くなります。
肩パットは1980年代は肩パットをガンガンに入れて肩幅を大きく見せた時代もありましたが、現代では肩パットは無し〜極薄が理想的です。
袖丈
袖丈は見た目の重要なポイントです。
手を真っ直ぐ下に降ろしてくるぶしよりも少し下に袖先がくるのが理想的です。
もしくは腕を真下に降ろした状態で親指の先から上に11センチのとこかに袖先がくるのが理想的だと考えています。ジャケットの下には大抵シャツを着ます。
シャツの先が1センチから2センチくらいジャケットの袖から出るのが良いでしょう。シャツはジャケットを汚さない目的もありますので先が出ていないと汚れの原因にもなります。
ウエスト(中胴)
第1ボタンを留めた状態で身体とどれくらい隙間があるかです。
隙間がないと窮屈に感じます。また余計なシワが入ってしまい、見た目も良くないです。余裕があり過ぎると野暮ったくなります。
現代のジャストサイズは手の平が入るくらいです。
一昔前は拳一つが入るのが理想と言われましたがそれだと今ではかなり大きいです。
袖口幅
普段あまり気にしないポイントとなりますが、こちらもとても見た目に影響を与えます。
人の目線は先端にいくものです。
体型にもよりますが袖幅は13.0センチから13.5センチくらいが理想です。細くするとカッコいいです。痩せ型の方は12。5センチもつくります。
ジャケットを着用して、なんかしっくりこないなぁって事はないですか?以外と袖幅が広かったりします。窮屈にならない程度に細くすると良いでしょう
着丈
着丈は見た目の全体のバランスから見てとても重要です。
お尻が全部隠れるくらいが標準です。
短いとスポーティでカジュアルな印象になります。
逆に長いとクラッシックな印象になります。ここは好みにもよりますが、やり過ぎるとおかしくなるので注意が必要です。
とても重要なポイントになります。
自分の理想の長さを見つけると良いでしょう。
第一釦の位置(N.第一釦)
第一釦の位置は見た目に大きく影響します。
ジャケットの第一釦を止めた時にベストの第2ボタンが見えるくらいが良いです。
綺麗に見せる大きなポイントになってきます。